愛知県の婦人相談所には、悩み相談が毎年約10,000件持ち込まれている。その中で、
「夫の浮気」「家庭内暴力」が全体の半数以上を占めている。
特に浮気問題は、夫の嘘が原因で家庭内不和が起き、けんかが絶えずに離婚に発展するケースが多く、相談はこれに関する内容が多いようだ。また年代別では30歳代、40歳代が25%を超えている。
今回の『探偵物語』は、夫や彼の嘘が原因でわが事務所を訪れたいくつかの調査依頼の“真相”をご紹介しよう。


 依頼人:31歳主婦 夫:35歳会社員 子供2人
 結婚して6年。下の子供が産まれたころから、夫の帰宅はいつも午前様。金づかいも荒くなり、理由を聞くと「残業だから仕方がない」「接待だ」と怒鳴ったり、投げやりな態度を取る。だが給料は一向に上がらない。

調査結果
 残業というのは真っ赤な嘘。仕事が終わるとパチンコに行き、9時ごろになるとスナックへ。11時半ごろにはスナックに勤める女性宅を訪れることが判明。こういう生活を2年半ほど続けていた。問い詰めると夫は白状し、“彼女”とは別れると誓った。
 しかし、その後の再調査でも態度を改めた様子はなく、同じ女性との密会を継続。1年半後、夫の度重なる嘘に耐え切れず、訴訟を起こして離婚した。


 依頼人:29歳OL 彼:30歳会社員 
 結婚を約束した彼が最近会ってくれない。「仕事が忙しい」「付き合いがあって会えない」などと言い訳が多くなった。会えても今までのようなデートではなく、ただホテルへ行くだけ。
 ある日彼の家に遊びに行くと、長い髪の毛が落ちていた。彼に尋ねると、妹が来たと言う。しかし、違う日にも彼の車のシートに長い髪の毛が。信用できない。

調査結果
 彼にはやはり他の女性がいた。しかも、その女性とは結婚話が進んでいた。彼にとってはその女性が本命で、依頼人はただの遊び相手だったのだ。依頼人は自分と結婚するものと信じていただけにショックが大きかった。
 結局、慰謝料200万円を請求して彼とは別れることに。が、100万円に値切られた。


 依頼人:40歳主婦 夫:44歳自営業 
 結婚17年目。夫は父親の会社を2代目として継いでいる。以前から取引先の接待は多かった。しかし最近、携帯電話を鳴らしても連絡が取れないことが多い。問い詰めると、「電波の届かない場所にいた」「電池が切れていた」など、とにかく言い訳をする。社員も行方を知らない。連絡の取れないことが多いと言う。

調査結果
 夫には愛人がいた。昼夜を問わず、時間が空くと彼女の部屋に入りびたり。出張だ、ゴルフだと言っては愛人と出歩いていた。
依頼人は愛人に直談判し、夫と別れることを承諾させた。
しかしその後、夫は別の女性と付き合っているようだ。


 依頼人:26歳OL 彼:30歳会社員 
 パブレストランで、独身だという彼に声を掛けられ、交際をスタート。気付いてみると1年ほど付き合っているが、彼がどこに住んでいるのかも知らない。住所を尋ねると、会社の寮で、2人部屋で共同生活しているとのこと。デートはいつもホテル。しかも彼は同僚に悪いからと、いつも帰宅する。寮には電話がないからと、連絡方法は携帯電話のみ。しかも会わない日の夜はつながらない。
 独身だと言うが、身だしなみはいつもきれいにしている。本当だろうか。

調査結果
彼は独身ではなかった。結婚2年目で、1歳の子供もいる。奥さんが出産のために実家に帰った時、独身のふりをして依頼人に声を掛けた。そのままズルズルと関係を続けている。
手切金50万円をもらい、彼と別れた。


 「嘘かもしれない」という不安に直面することは辛いことです。しかし、どんな悲惨な状況でも真実を知り、現実と向かい合い、立ち向かうことが最良の解決方法です。
 「だます方も悪いが、だまされる方も悪い」という言葉があるように、日ごろから何か変だ、あやしいと思ったら早めに切り出し、話し合うことが大切でしょう。長い目で見れば、それが本当の幸せにいたる道となるはずです。
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